しあわせな頭の中

好きなものを好きなように書きます。博物館・旅行・映画・小説・漫画・アニメ・ドラマ・時事ネタ等

【青のフラッグ】6巻 KAITO先生 ネタバレ感想? ~分かる~

集英社 JC+ 青のフラッグ 6巻

 

6巻だけの感想というわけではなく、青のフラッグについての感想になります。

また、ネタバレもするのですが、主な感想はちょっと違います。

今回は青のフラッグという作品を読んで、私が思ったことをつらつらと書きます。

いつも記事らしくないですが、今回は本当にただ私が思ったことを書くため、

Twitterとか日記みたいなものです笑

それでも書いておきたいなと思ったので書きます笑

 

八木原さんに対しての「分かる」

6巻で思ったことをぶちまけた彼女の話、どれも「分かる」

 

・男同士女同士普通なことが異性になると普通じゃないのはなぜか

・男女で友達はおかしいのか

・男と女が一緒にいたら何が何でも恋愛になるのか

 

ほんとそれですよとしか言いようがない。

男、女という以前に人間であるという大前提を忘れているのではないか。

人間だれしも同じなのだから、同じ扱いをしても良いのではないか。

でも、世間一般はそうではない。

 

男女の距離が近ければ「恋人同士?」

男女二人で出かければ「付き合ってるの?」

男女二人で旅行に行けば「付き合ってないのにおかしくない?」

「付き合わないの?」「結婚すれば?」「もらってもらえよ」「その気はないのか?」

 

ねぇよ!!!!!!

 

ねぇんだよこっちはよ!!!!

何度否定すりゃいいんだよ!!!!

友達なんだよただの!!!!

女の子と出かける感覚と一緒なの!!!!

何も変わらないの!!!!

どうして男女ってだけでそういうことを言われなきゃいけないの!!!!

 

でもたまに相手にはちょっとした恋愛感情がある時がある。

別にそれは構わない。

コントロール出来るわけでもなし。

でもね、ほんとね、これなんだよ。

 

・好かれたくない

・嫌われたくない

・友達でいてほしいだけ

 

これなんだよ。

いいんだよ。

ただちょっと楽しく時を過ごせればそれでいいの。

時には喧嘩してもいいし、相談し合ったりするのもいいよ。

でも、好きになってほしくない。

かと言って嫌われたくもない。

ほんとに、友達でいてほしいだけなんだよ。

誘ったら「いいよ遊ぼうよ」って遊びに行って「楽しかったね。また遊ぼう」これでいいんだよ。

他には何も求めてない。

奢ってほしいとか思ってない。

プレゼントが欲しいとか思ってない。

見返りなんて求めてない。

遠慮なんてしないでほしい。

だって一緒に楽しみたいんだもん。

ただ一緒に楽しんでくれるだけでいいんだよ。

なんでそこに恋愛感情とか、無駄なもん入れてくるんだよ。

 

それからこれもね「分かる」のよ。

 

・男友達に彼女ができれば彼女に配慮

・男に愛想よくすりゃ色目を使った

・そっけなくしても付き合い悪い

・涙なんて勝手に出て来るのにぶりっ子

 

ふざけんじゃねぇよ。

お前が彼女になる前から私はそいつと友達なのよ。

なんで配慮しなきゃなんないのよ。

とるわけねーだろ興味ねーんだよこっちはよ。

恋愛対象として興味ねーからずっと友達なんだろうがよ。

そんなに気になるならお前も来いよ。

何だよ、友達の彼氏だから悪い印象持たれるのも嫌だからって愛想よくしたらさぁ、

色目使ったってよ。

知らねぇよ私が良い子で可愛くてすみませんね!? って感じ。

そういうの面倒だから離れると、最近付き合い悪いねっててめぇが言うなや!!!

ちょっと泣いちゃったらぶりっ子ってお前、涙が出る構造も知らねぇヤツに言われたかないわ!!!

自由に泣けるスキルがあって人を涙で魅了できるスキルがあるなら俳優なっとるわ!!!

うるせぇ黙れマジこの野郎!!!!

ぜってー変わってやんねーからな!!!!

何でお前のために私という存在を変えて私の人生狂わされなきゃなんねーんだよ!

私は、誰に対しても100パーセントの自分でいたいだけなんだよ。

何でそれを否定されなきゃなんないのかなぁ。

 

それからねぇ、ちょっと話変わるけどこれ。

 

・女が男になりたいって言うと生きにくさとか能力的なこと

・男が女になりたいって言うと「男が好きなの?」

 

そうだよねって。

ねぇこれって逆の発想はなかなかないのってさぁ。

女が男になりたいって言うと「女が好きなの?」

男が女になりたいって言うと生きにくさとか能力的なこと

って、なんないのってさぁ。

世間一般で女と男の扱いが違うからだよね。

違わなかったらこういうことにならないよね。

なんで世間一般で男と女の扱いが違うのかねぇ。

身体能力の差?

ばっか、お前スポーツやってるわけでなし、狩りをするわけでなし、

世の中には性別の関係ない仕事ばっかあんのに何言ってんだよ。

女は仕事をすぐ辞める?

やめさせてんだろうが。

育児は女だけの仕事じゃねぇし家事だって女だけの仕事じゃねぇわ。

仕事辞めたいのなんて男だってそうだろうがよ。

仕事続けたい、仕事が生きがいって女にもあるんだよ。

それは女だから辞めたい男だから続けたいじゃなくて、個人で別の考え方があるだけだわ。

男が女になりたいって言った時の「男が好きなの?」ってのもないわ。

まじでない。

何でそういう風にしか見れないわけ?

というか男もこの世間が嫌なんでしょうよ。

男は守る側とか、可愛いもの好きでいちゃだめとか、甘いものを独りで食べるのはおかしいとか、ぬいぐるみ持ってちゃだめとか、そういうのが嫌だからじゃないの?

何でイロモノ扱いされなゃなんねぇのかなってなるよね、普通。

決めつけんなよって話だよね。

 

健助くんに対しての「分かる」

・声も見た目も才能。好きになって何が悪い。

 

それな~~~笑

中身もそりゃ大切だけどさ、見た目や声も素敵なもんは素敵だよな。

中身を好きにならないとっていうのは綺麗事だよな。

見た目が好きでもいいよね。

その人の勝手だもんね。

自分の感情に口出しされたくないよな。

好きなもんは好きなんだもんな。

 

作品に対しての「分かる」

・異性なら「恋愛」? 同性なら「友情」? 性別は越えられないの?

 

私自身がこのタイプだからとても「分かる」

だから私には恋愛ってものがよく分からない。

異性だから好きって思えて、それが「恋愛」なんだとか。

同性だから好きって思えて、それが「友情」なんだとか。

みんなはそう言うけれど。

私には好きに違いがないように思えてならない。

一緒にいたいって思える相手が異性なら結婚するのか。

そうじゃないはずだ。

 

ただ単に私は本気の恋ってやつをしたことがないだけなのかもしれない。

でもねぇ、それって私だけなの?

みんなは「異性だから」「同性だから」っていう暗示みたいなものを自らかけて、

「異性は友情にならないように」「同性は恋愛にならないように」ってなってるだけじゃないの?

男の旦那より大切な女友達がいて、旦那よりもその女友達とずっと一緒にいたいなって思った時はさぁ、ただの友情なわけ?

難しい。

ちょっとよく分からないんだよな。

みんな性別に惑わされてるんじゃないかって思っちゃうんだよな。

 

いや、別にいいんだけどさ。

人間だって動物だから、種を保存しなきゃならないっていう本能があるはずだし。

本能に従って異性を好きになってそれで子が生まれて種が保存できるなら、システムとして優秀だと思う。

発達した科学の力で種を保存していくのは、正直言って金も時間もかかるし管理とかも難しい。

科学だけでなんとか出来なくもないけどこの世に生まれた人間の一割にも満たない人間たちができる技術であって、ほとんどの人間は出来ない。

そんなものに根っから頼ることは出来ない。

そうなると、この異性を好きになるのが恋愛だというシステムは間違っていないしむしろそうあるべきなのかもしれない。

だけど、だからといって同性間の恋愛を無視することはできないと思う。

無視せずよくよく考えてみたら、この好きは友情じゃなくて恋愛の好きなのかもしれないって、なるかもしれないよな。

 

ねぇ、貴方の好きはなんですか?

恋愛?

友情?

家族愛?

 

愛に種類ってあるんだろうか。

【資料集め】多治見市モザイクタイルミュージアム

小説の資料集めのためにいろいろなところへ行きたがる私。

今回は岐阜県多治見市にある多治見市モザイクタイルミュージアムに行ってきました。

 

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多治見市モザイクタイルミュージアム

 ジブリっぽさのある外観。

 

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青空とモザイクタイル

展示してあるアートも綺麗かつ可愛くて大満足でした!

作品の製造過程も動画で見られ、面白かったです。

特にインテリアが素敵でした!

 

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葉っぱのような六角形

こんな家に住みたい……センスがある……

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TILE BAR

こんなお店があったら通う笑

タイルだけ見ているとちょっと集合体が気持ち悪くなるんですが、インテリアに組み込まれていると不思議と平気!

モザイクタイルの視覚を占める割合が少ないからでしょうか笑

 

4階から1階までアートを見終わり、持った感想が「モザイクアートって難しいのかな」でした。

同じ形が集まったモザイクアートもあれば、違う形が集まったものもある。

同系色でまとめられたものもあれば、そうでないものもある。

しかしどれも綺麗に集まっていて、統一感があるように見えます。

 

というわけでモザイクアート作成体験しました!笑

なんと、500円でコースターやフォトフレームなどをさまざまなタイルでデコってモザイクアート作品にしちゃえます。

タイルの形の種類は10種類くらい。

色はそれぞれ5色〜10色くらい。

思ったよりたくさん種類があるので、イメージが湧きすぎてどういう風にしようかめちゃくちゃ迷いました笑

可愛いのも良いけど格好良いのも良い……

結果、出来上がったのはこちら。

 

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小物かけ

なんとか隙間なく敷き詰めたかったので苦労しました笑

なかなか難しい……笑

 

やってみると楽しい部分が大きいので、めちゃくちゃ難しいとは思いませんでした。

それとなんとなく敷き詰めればいい感じになる気もする笑

しかし個性が出しにくい気がしました。

無難なよくある作品になりがちかなと。

そんなモザイクアートで個性を爆発できるアーティストさんたち……なによりガウディ……

すごいです笑

 

体験の後はちょっと腹ごしらえ。

すぐそこにカフェがあり、クロワッサンが美味しそうだったので入ってみました。

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CAFE DE SOLEIL

可愛い!!!

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エルビスサンド

しかもクロワッサンサンド美味しい!!!

シフォンケーキもふわふわ!!!

 

素敵な時間を過ごせました。

模様やインテリアの資料も集められ、満足です笑

 

 

個人的改善ポイント

一応周辺は観光スポットらしく、町中のいたるところにモザイクアートがあるよう。

お店の壁にモザイクアートが施してあったり、写真映えスポットがあったり、素敵なものが多いです。

しかし!!!

お店に到達するまでがめちゃくちゃ不安!!

事前情報にはなく、現地で看板を見て立ち寄ることにしたのですが、民家を通っていくので本当にあるのか……? という気分に笑

せっかく観光スポットになり得るのだから、もっと過剰にやっても良いと思いました。

民家さんにもちょっと協力してもらって、玄関先にモザイクアートを置いてもらうとかね……。

ミュージアムの前の広場にオブジェとか置いても良いかも。

それからジブリっぽいのでホントにジブリとコラボしてしまうのも良いのではと思いました笑

こういうのは町をあげてやらないとダメだと思います笑

まぁ観光に力を入れる理由ってあまりないのですが。

ただこういう田舎はそういうところで稼いでおかないと、住む人が減っていきます笑

都会にはたくさんの仕事があるので人が集まり、学校もあって便利です。

しかし田舎は仕事がないし学校もないし人が集まらない……。

だんだん田舎の人口が減って、都会の人口が増えていく……。

当たり前なことですが、人が集まりすぎても良くないよ……と思います。

ネットが普及し、交通網も充実してきているのだから、狭い所に集まらず、もっと広い範囲に分散しても良いのではないかなぁ。

展示の仕方で差をみせる! ~滋賀県立 琵琶湖博物館~

久しぶりに博物館に行きたい&生き物が見たい

という理由で琵琶湖博物館に行ってきました。

 

琵琶湖博物館、なめていた笑

思っていたより数倍楽しかった笑

大変申し訳ない笑

是非いろいろな人に見てもらいたいので、私が感じた琵琶湖博物館の魅力を紹介していきます。

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琵琶湖博物館

A展示室 琵琶湖のおいたち

約400年前から現在まで、滋賀県の自然の移り変わりを知ることができます。

  • 約250年前~の森林や動植物の模型がリアルジャングル。
  • 化石は教科書に乗っているものもあり、小中学生必見
  • 研究者の気分が味わえるよう、研究風景を模した展示も。

どうやって地面を掘り、出土したものをどう処理しているのかが分かりやすく展示してありました。

中でも私が気に入ったのは琵琶湖がどうやってできたのかの図解でした笑

日本最大の湖、琵琶湖。

当たり前にそこにあるのでどうやってできたのかなど気にしたこともありませんでしたが、展示をめぐるにつれて気になってきたところに図解が現れました。

憎い演出です笑

 

他にも、石が触れたり骨のレプリカが触れたり大きなマンモスの模型があったり、音声ガイドを聞けたりと、五感を使って楽しめるところがたくさんありました。

 

B展示室 人と琵琶湖の歴史

琵琶湖と人の歴史についての展示があります。

  • 大迫力の丸子船
  • かつて琵琶湖での漁に使われていた漁具

私が気に入ったのはぐるぐる回して水をくみ上げる道具です笑

ゆっくりやると全然くみ上がらないので、年甲斐もなく本気で回しました笑

B展示室は大きな丸子船や橋があったり、圧倒されるくらい大きなものがたくさんあって楽しかったです。

 

C展示室 湖のいまと私たち

ここでは身近な景観や生き物を展示してありました。

  • ちょろちょろ動き回るカヤネズミ
  • 全然動かないゴヤダルマガエル
  • 喧嘩するカメ

カヤネズミが巣穴から降りて来る様子は必見。

どうやって落っこちないように降りているのか分かります。

全然動かないナゴヤダルマガエルつぶらな瞳がかわいらしく、動くのを待つのが楽しいです笑

カメは何種類かいるみたいでした。

やっぱり自然界は身体が小さい弱いものが虐められるみたいですね……。

とあるカメがずっと別のカメを監視していて、動物の世界にもこういうことってあるんだなぁとしみじみ思いました。

ここの展示で私が特に面白いと感じたのは朝捕れミミズと泳ぐ鳥です笑

どうやら朝一に捕れたミミズが展示してあるみたいなんですが……

この日は2匹でしたが、0匹のときもあるんですかね笑

それから、タマゴを温めている鳥がいました。

その父親らしき鳥が水の中を縦横無尽に泳いでいたんですよ。

(名前を忘れてしまう失態笑)

ペンギンと鵜以外に泳ぐ鳥の様子を初めて見ました笑

ペンギンと違って水を掻くことなく、足だけの力で泳ぐんですね……すごく面白かったです笑

 

まだまだある琵琶湖博物館の魅力

琵琶湖博物館にはまだまだ面白い展示があります。

  • 水族展示室

トンネル水槽まであり、まるで水族館! たくさんの魚たちやまん丸なイカルアザラシもいます。
魚の展示の横に美味しい食べ方のYTRが流れていたりシュールでした笑

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微生物の模型

微生物の模型、すごい……。もし微生物がこのサイズだったら勝てる気がしません笑
顕微鏡で微生物を観察、写真も撮れてQRコードで写真をダウンロードできます。
小中学生必見ですね!
実際、子どもたちがわくわくしながら代わる代わる顕微鏡を覗いていてとても楽しそうでした。
大人の私も楽しかったです笑

D展示室ディスカバリールームは大人と子どもが一緒に五感を使って楽しめる展示室でした。
ずっと賑わっていて、人がいっぱいだったので私は遠くからしか見ていません笑
大人のディスカバリーは雰囲気が100点満点。
たくさんある標本を手に取って観察したり、スケッチをしたりしてゆったり過ごすことが出来ます。

他にも古文書を読むことができたり、セミナーが開かれていたり、野外展示があったりと半日はいられそうでした。

 

欲しいものがいっぱいあるミュージアムショップ

  • かわいいパッケージのちょっと変わったお菓子
  • リアルな模型やちょっと人を選びそうな微生物のグッズ
  • 魚の形の箸置き
  • 宝石、化石に琥珀
  • とても美しい透明標本

小さなショップですが、品物は面白いものばかりでした。

思わず手に取ってしまいたくなるユニークなものが多く、何度財布の中を見たことか笑

こんなに良いものがたくさんあるとは思っていなかったので、持ち合わせがなく……

今度はお金をたくさん持っていろいろ買いに行きたいです笑

 

 

天気と時間の都合もあり、この日体験できなかったことがいくつかあります。

買えなかったものもあるし、また行ってみたいですね!!

みなさんも是非。

 

個人的改善(?)ポイント笑

軽食とスイーツを増やして欲しい~~笑

前はあったみたいですが、需要が少ないのかメニューから消えていました笑

単品ポテトフライとかブラックバスバーガーとかあればいいのになぁ。

折角魚の横に調理したVTRを流しているんだから、

そのメニューがあってもいいのになぁ。

逆にレストランで提供しているメニューをその魚の隣で流すとかね笑

スイーツももっと可愛くて美味しいのがほしいなぁ。

琵琶湖の形の器にカラフルなフルーツポンチ入れたりとか。

フルールポンチにお魚の形のゼリー入ってたら可愛い。

ボーリングの展示があったから、地層パフェとか笑

ミュージアムショップにあったちょっと変わったクッキーの味が気になったので、

ドリンクとお菓子の盛り合わせセットとか。

食べてみて美味しかったらお土産で買うかも笑

【インシテミル】米澤穂信先生 ネタバレ有感想~にわかでもミステリー好き~

インシテミル

米澤穂信先生

 

ミステリーは大好きなので読む手が止まりません笑

自分はあまり考察したりすることがないので、いつもミステリーを読むときは犯人を予想したり今後の展開を予想したりということがありません。

けれど周りを見ると、やはり予想しながら読んでいる人が大半なよう……

 

というわけで、今回はちょっと予想しながら読んでみることにしました笑

以下、犯人とかばらしちゃうので注意してください!!

 

冒頭、何故各々の登場人物が集まることになったのかの説明から始まります。

そして物語の舞台は整えられたクローズドサークル

ミステリーを読んだことがある人、触れたことがある人なら、ミステリーあるあるだということが分かると思います笑

 

人数分のネイティブアメリカン人形

凶器の置かれた部屋

面白いメモランダム

十戒

 

どうやらミステリー好きがこの舞台を作ったようですね笑

というか私たちはコナンとか金田一とか観て育ってますからね笑

このくらいならなるほどなるほどと飲み込めます笑

 

最後まで読み進めると、主人公はミステリ倶楽部の書記ということが分かります。

そこでミステリーあるあるや、こうでなくてはならないなどの話をするのですが……

 

めっちゃ分かる笑

 

いや、私も思ってたという内容が語られるんですよ笑

 

このとき、自分はこの物語の中、いえ、ミステリーに「淫している」側なんだなと気づかされました。

大抵のことは受け入れられ、たぶん淫していない側の人間には分からないことが分かるのだなと。

それはただ好きだからそうなるのであって、別に博識だからとかいうわけではなく、また、それで自分の悦に浸っているわけではない。

ただ純粋に、私は「淫している」だけなんだなと思います。

 

というわけで、大体はどういう展開になるのかくらいは予想できますね笑

中盤に二人が亡くなったのはビックリでしたが、最後の二人が亡くなったのは、

まぁそうなるだろうなと。

 

それからこの暗鬼館で出てくるのが和食ばかりの理由も。

ペンやエンピツが一本もないのも。

部屋に鍵がかからない理由も。

唯一鍵がかけられるバスルームがめっちゃ熱い理由も。

 

あと、娯楽室にあるワープロ

須和名さんの読んでいる本

 

あとは脱出できる通り道が個室ではない部屋にあることくらい……。

 

いや、分かっとること少ないな笑

銃の種類が違うのは重要なことってくらいは分かりますよ?笑

 

でもまぁこんなもんですね笑

 

それでも一人目に亡くなった西野さんの犯人は分かりましたよ笑

 

まぁ状況と彼が死んだ後の雰囲気からいってそれしかないかなーと。

ただ、西野さんの死が仕組まれたことだったとは思いませんでしたが笑

 

これは仕組まれたクローズドサークル

いや、たいていのクローズドサークルは仕組まれているのですが、

この物語の暗鬼館は特殊です。

主催者がそれ用に場所を整え、さらに人も選んだんですからね。

気付くべきでした笑

まぁ人も作為的に選ばれているわけですよね。

 

たぶん、主人公はそれらしく探偵役として選ばれたんでしょう。

それからもう一人、岩井さんも。

西野さんは起爆剤カップルはいわゆるカップル枠(笑)、釜瀬さんは小心者で小物役、箱島さんも探偵役かな。

真木さんは分からんな……怪しい役?笑 一回も怪しいと思わなかったけども笑

関水さんは訳アリ枠、渕さんは巻き込まれちゃった一般人枠、安東さんは物語を動かしたり探偵役になったりと臨機応変に動いてもらう役かな。

須和名さんは美人枠笑 そしてちょっとミステリアスな人枠ですね。

 

結構箱島さんのキャラが掴めなくて、腹になんか抱えてるのかなーと思っていたのですが、亡くなってしまいましたね。

余裕そうだったり頭抱えてみたりは演技なのかなとか、大迫さんと仲良しになって拳突き合わせたりしていたのは計算かなとか思っていたのですが。

普通の学生さんでした笑

まぁそうそうそんな人を操ろうとか殺そうとか思っている人っていないですよね笑

よっぽどの事情がないと。

 

よっぽどの事情として考えられるのは、なんらかの恨み……もしくはお金ですが、

今回はお金でしたね。

まぁちょっとした繋がりはありそうでしたし実際にあったのですが、

学生も多かったので恨み関係はないだろうという予想はしていました。

それから時間制でお金が発生し、ボーナスも発生するという設定からみても、

やっぱりお金絡みかなと。

主人公は計算苦手みたいな描写があったのでたぶんどこかで計算しなきゃならないところが出て来るのではと思っていて、

案の定そういうルール設定だったので小出しにされていた設定やらに納得しました。

 

結局怪しいなと思っていただけで犯人を当てることは出来なかったのですが笑

 

お金の話が出て来たところ、それから「あんたには無理」みたいなことを言っておきながら突然犯人にしたてあげたところから気づきはじめたって感じですね。

それまではまんまと騙されてしまいました笑

 

毎回思うけど、ミステリーの犯人って結構賢いよね笑

そして演技派笑

だからミステリーが成立するんでしょうし、そういう人たちだからこそ犯人になるのだろうとも思います。

 

傍観者を決め込む須和名さんが関係者側だろうなというのは明白でしたが、

須和名さん……たぶんこの人細やかな神経が欠けていますね笑

 

サイコパス気味の美人、嫌いじゃないです笑

 

岩井さんを見ていた表情……興味を失ったような、蔑んでいるような目。

その描写が忘れられません。

須和名さんがどこまでの人間なのかはあんまり分からなかったので、いつか分かるのかな(続編出るのかな)と思っています。

 

それから忘れられないのが、「多数決」という盛り上げ方。

クローズドサークルでしかも「多数決」を持ち出してくるんだから、

たぶん本当の多数決の意味というか、それが出てくるんだろうなと思っていました。

 

多数決の前では、どれだけ正しいことが言えるかが重要なのではなく、「どれだけ仲間を増やせるか」なんですよね。

 

初めの解決がされたときに感じました。

いつかこれが仇となる時がきそうだなと。

まんまと罠に引っ掛かってしまったのは作者の意向ですから仕方のないことですね笑

 

最後、みんなの獲得金が発表されますが……

どうせなら亡くなった人のも発表してほしかったですね笑

死んでもボーナスがあるというルールだったので、あっても良かったかなと笑

そうすると、私のようなミステリーを終わりから読むヤツの対策になります笑

たまにやってしまうんですよね……ミステリーを逆から読むこと笑

 

とはいえがっつり読むわけではないので、何にも分からないんですが。

今回はやってないですよ!笑

 

最後までいったので、最初の応募した理由がそれぞれ誰の話なのか考えてみたんですが、分からないですね笑

 

23は安東さん、22は関水さん、21は須和名さんと結城くん。

26は岩井さん、24は大迫さん?

29は若菜さん? 25が釜瀬さん?

30は箱島さん? 28は真木さん、27は渕さんかねぇ。

 

30が箱島さんだと思ったのは、人物像として箱島さんには自信があってリーダー的存在で状況を面白がっているような人だったから。

29が若菜さんかと思ったのは十分な注意を払うことを怠ったってところからなんとなく。猪突猛進っぽい性格のようだったし、まるで心配していないような質問をしていた人なので。

28が真木さんなのは、正直よく分からなかったから笑

なんか死体を見慣れているみたいな描写があって、冷静に判断していたので、

こういう明らかにする系のことを考えていたのではないかと。

27は条件のいい短期雇いを必死に探していてとあり、お金に困っていた描写もあるので。

(ちなみにここの「こうだろうという自分の思い込みを読んだ」という言い方好きです笑)

26は異常さに気づいていたとあるし、酒を飲んでいたので笑

25はたぶん、人物像的に釜瀬さんかなと。

大きく出るところや、ちょっと考えが浅いところから。

24は金が必要だったとあるし、「やばい」という言葉が若者っぽいので笑

23は馬鹿共を出し抜いてやろうというところから。

22は何でもするつもりでというところから。

 

28は大迫さんかなとも思ったけれど、「友人」から持ち掛けられたとあったので……。

彼女の若菜さんがネットで見つけて応募したみたいなので、

友人から持ち掛けられたものではないかなぁと笑

 

いやぁ、考察って難しいですね!笑

もっと人物を掘り下げてくれればあるいは分かったかもしれない!!

それか私の読解力よ上がってくれ!!笑

 

それにしても、ミステリーってやっぱり良いですよね。

読み終わった後は興奮していて眠れません笑

こうして私はミステリーにinシテいく……

 

さぁみなさんもミステリーに入り込み、「淫してみる」のはいかがでしょうか笑

【夜のピクニック】恩田陸先生 ネタバレ有 ~物語とは思えない穏やかな現実~

週1くらいのペースで読んでいきたいんですがね……笑

 

今回読んだのは恩田陸先生の「夜のピクニック」です。

『青春小説』とあったので、すごくドラマチックなのかなぁなんて思っていたのですが、

めちゃくちゃハラハラドキドキする展開があるわけではなく、

淡々といろいろなことが分かっていろいろなことが解決していくお話でした。

 

でも、間違いなく青春と言える。

そんな物語。

 

大きな起伏がない分、とても読みやすいです。

というか、読む手が止まらないというか笑

 

歩行祭という、ずっと歩き続けるイベントが主体だからか、

淡々と進んでいくんですよねぇ。

だからなのか、するするする~と読めて、

次はどんなことが起こるのかな~なんて安心して読めるので読みやすい。

しかも会話も自然。

砕けた話し方や鋭い突っ込みには現実味があります。

 

そう、この小説、現実味があるんですよね。

 

腹違いの兄弟とか、高校生で妊娠中絶とか、私の現実にはなかった話も混ぜ込まれているのですが、

劇的なことが起こるわけじゃないので妙に現実味がある。

ドラマでよくある殴り合いの喧嘩とか、怒鳴り合いとか、そういうのって結構現実味ないと思うんですよね。

ドラマならではの演出というか。

そりゃ喧嘩したら怒鳴り合ったり殴り合ったりすごいことになると思いますが、

この小説では喧嘩が起こらない。

 

世の中の人間が怒鳴り合ったり殴り合ったりすることなんて滅多にないんじゃないかって、私は思います。

家族でない他人同士なんて、お互い良いところ見せようとしたりちょっと気を遣っていたりしているのだから、滅多にないはずです。

この物語の主人公、融も怒っていますが、怒鳴るわけでも殴るわけでもない。

ただ静かにずっと怒っている。

もう一人の主人公も、静かに怒っていたりある賭けをしていたり。

心の中、表に出ないところ、水面下でいろいろ考えていて変化していく。

その水面下の変化が、自分の思考の中のようで、なんだか現実味があるなぁと思いました。

 

登場人物も、印象的だけどありがちな人たちです。

何でもできちゃう完璧お嬢様、性格の悪い打算的な女の子、ちょっと口の悪い女の子、まったりマイペースな女の子、自分のことでさえどこか達観していて許容範囲の広い女の子、日本が好きな帰国子女に、みんなの良いやつな男の子、ロックが大好きな男の子、クールに見える男の子……。

あぁそういえばクラスに一人はいたなぁ、というか学年に一人はいた、というような子たちばかりです。

 

ほとんどが歩いているところの描写と、会話だけで成り立っているこの物語。

劇的にしようと思ったら、会話に変化をつけるのが一番楽……。

変な性格の子を出すとか、変な口調の子を出すとか。

と思うのですが、変わっているのはロックの子だけで、他はそれほどでもない。

そんなところも良いなぁと思わされます。

 

この物語の中で、主人公の融は青春をしていない子になっています。

先のことばかりを考えていて、今を楽しめていない。

 

もちろん先のことを考えるのは大切なことなんですが、

友達の忍が「雑音だって、おまえを作ってるんだよ」と言います。

その時、その瞬間だけの出来事にもっと目を向けろと。

それが青春だって言うのです。

 

あぁその通りだなと思いました。

 

後輩に、相談されたことがあります。

 

「自分には夢があって、そのために全力で頑張りたい。でも周りの子たちは何にも考えてなくて、おちゃらけてる子たちばっかりで、つい流されてしまう。これでいいのか」

 

みたいな相談でした。

 

私はその時、

 

「やりたいことがあって、それに向かって頑張れることはすごいことだから続けていこう。でも、そういう、誰かとバカやって楽しむってのは今しか出来ないから、安心してやっておきな。きっと財産になる。思い返した時に、楽しかったなぁ、バカやったなぁっていう思い出があるかないかで、将来、大人になったとき、子どもの気持ちが分かるかどうかが決まってくるんじゃないかな。子どもの楽しさを知っていないと、子どもに子どもの楽しさを教えられないよ」

 

みたいなことを言った記憶があります。

その後輩が学校の先生になりたいって頑張っていた子なので笑

 

その子は後に、相談して良かったって言ってくれた良い子でした。

私もまだまだ青二才も良いところだったのに笑

 

そういうことに悩んでいた子を知っていたから、よけいに現実味があるのかもしれません。

それから他の子たちが自分や他人を分析した結果を言うのですが、

それもなるほどなと思わされます。

 

彼氏というお飾りが欲しい、その時だけの青春を味わいたい子。

似合うだろうなと思ってお付き合いをしていた子たち。

恋をしているけれど、口には出さずにいこう、それでいいと決めた子。

 

きっと誰かに自分のことが当てはまるんだろうなぁと思いました笑

 

私はたぶん……もう一人の主人公、貴子ですね……。

友人に言われたことがあるんですよね。

「寛大だ」「貴方は最初から許している」って。

今思えば、読書好きなその子は、この物語の登場人物である祐一くんの言葉を借りていたんだなぁ。

そう言えば、以前彼女にこの本を薦められたときに何度か言われた気がする笑

 

世の中にはいろんな人がいますね。

この本の中で自分を見つけて、己の自覚をする。

そのためにもこの本は良いような気がします。

そして、今、中学生や高校生の子たちに読んでもらいたい本だなぁとも思います。

 

まだ読んでいない方は是非。