しあわせな頭の中

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【インシテミル】米澤穂信先生 ネタバレ有感想~にわかでもミステリー好き~

インシテミル

米澤穂信先生

 

ミステリーは大好きなので読む手が止まりません笑

自分はあまり考察したりすることがないので、いつもミステリーを読むときは犯人を予想したり今後の展開を予想したりということがありません。

けれど周りを見ると、やはり予想しながら読んでいる人が大半なよう……

 

というわけで、今回はちょっと予想しながら読んでみることにしました笑

以下、犯人とかばらしちゃうので注意してください!!

 

冒頭、何故各々の登場人物が集まることになったのかの説明から始まります。

そして物語の舞台は整えられたクローズドサークル

ミステリーを読んだことがある人、触れたことがある人なら、ミステリーあるあるだということが分かると思います笑

 

人数分のネイティブアメリカン人形

凶器の置かれた部屋

面白いメモランダム

十戒

 

どうやらミステリー好きがこの舞台を作ったようですね笑

というか私たちはコナンとか金田一とか観て育ってますからね笑

このくらいならなるほどなるほどと飲み込めます笑

 

最後まで読み進めると、主人公はミステリ倶楽部の書記ということが分かります。

そこでミステリーあるあるや、こうでなくてはならないなどの話をするのですが……

 

めっちゃ分かる笑

 

いや、私も思ってたという内容が語られるんですよ笑

 

このとき、自分はこの物語の中、いえ、ミステリーに「淫している」側なんだなと気づかされました。

大抵のことは受け入れられ、たぶん淫していない側の人間には分からないことが分かるのだなと。

それはただ好きだからそうなるのであって、別に博識だからとかいうわけではなく、また、それで自分の悦に浸っているわけではない。

ただ純粋に、私は「淫している」だけなんだなと思います。

 

というわけで、大体はどういう展開になるのかくらいは予想できますね笑

中盤に二人が亡くなったのはビックリでしたが、最後の二人が亡くなったのは、

まぁそうなるだろうなと。

 

それからこの暗鬼館で出てくるのが和食ばかりの理由も。

ペンやエンピツが一本もないのも。

部屋に鍵がかからない理由も。

唯一鍵がかけられるバスルームがめっちゃ熱い理由も。

 

あと、娯楽室にあるワープロ

須和名さんの読んでいる本

 

あとは脱出できる通り道が個室ではない部屋にあることくらい……。

 

いや、分かっとること少ないな笑

銃の種類が違うのは重要なことってくらいは分かりますよ?笑

 

でもまぁこんなもんですね笑

 

それでも一人目に亡くなった西野さんの犯人は分かりましたよ笑

 

まぁ状況と彼が死んだ後の雰囲気からいってそれしかないかなーと。

ただ、西野さんの死が仕組まれたことだったとは思いませんでしたが笑

 

これは仕組まれたクローズドサークル

いや、たいていのクローズドサークルは仕組まれているのですが、

この物語の暗鬼館は特殊です。

主催者がそれ用に場所を整え、さらに人も選んだんですからね。

気付くべきでした笑

まぁ人も作為的に選ばれているわけですよね。

 

たぶん、主人公はそれらしく探偵役として選ばれたんでしょう。

それからもう一人、岩井さんも。

西野さんは起爆剤カップルはいわゆるカップル枠(笑)、釜瀬さんは小心者で小物役、箱島さんも探偵役かな。

真木さんは分からんな……怪しい役?笑 一回も怪しいと思わなかったけども笑

関水さんは訳アリ枠、渕さんは巻き込まれちゃった一般人枠、安東さんは物語を動かしたり探偵役になったりと臨機応変に動いてもらう役かな。

須和名さんは美人枠笑 そしてちょっとミステリアスな人枠ですね。

 

結構箱島さんのキャラが掴めなくて、腹になんか抱えてるのかなーと思っていたのですが、亡くなってしまいましたね。

余裕そうだったり頭抱えてみたりは演技なのかなとか、大迫さんと仲良しになって拳突き合わせたりしていたのは計算かなとか思っていたのですが。

普通の学生さんでした笑

まぁそうそうそんな人を操ろうとか殺そうとか思っている人っていないですよね笑

よっぽどの事情がないと。

 

よっぽどの事情として考えられるのは、なんらかの恨み……もしくはお金ですが、

今回はお金でしたね。

まぁちょっとした繋がりはありそうでしたし実際にあったのですが、

学生も多かったので恨み関係はないだろうという予想はしていました。

それから時間制でお金が発生し、ボーナスも発生するという設定からみても、

やっぱりお金絡みかなと。

主人公は計算苦手みたいな描写があったのでたぶんどこかで計算しなきゃならないところが出て来るのではと思っていて、

案の定そういうルール設定だったので小出しにされていた設定やらに納得しました。

 

結局怪しいなと思っていただけで犯人を当てることは出来なかったのですが笑

 

お金の話が出て来たところ、それから「あんたには無理」みたいなことを言っておきながら突然犯人にしたてあげたところから気づきはじめたって感じですね。

それまではまんまと騙されてしまいました笑

 

毎回思うけど、ミステリーの犯人って結構賢いよね笑

そして演技派笑

だからミステリーが成立するんでしょうし、そういう人たちだからこそ犯人になるのだろうとも思います。

 

傍観者を決め込む須和名さんが関係者側だろうなというのは明白でしたが、

須和名さん……たぶんこの人細やかな神経が欠けていますね笑

 

サイコパス気味の美人、嫌いじゃないです笑

 

岩井さんを見ていた表情……興味を失ったような、蔑んでいるような目。

その描写が忘れられません。

須和名さんがどこまでの人間なのかはあんまり分からなかったので、いつか分かるのかな(続編出るのかな)と思っています。

 

それから忘れられないのが、「多数決」という盛り上げ方。

クローズドサークルでしかも「多数決」を持ち出してくるんだから、

たぶん本当の多数決の意味というか、それが出てくるんだろうなと思っていました。

 

多数決の前では、どれだけ正しいことが言えるかが重要なのではなく、「どれだけ仲間を増やせるか」なんですよね。

 

初めの解決がされたときに感じました。

いつかこれが仇となる時がきそうだなと。

まんまと罠に引っ掛かってしまったのは作者の意向ですから仕方のないことですね笑

 

最後、みんなの獲得金が発表されますが……

どうせなら亡くなった人のも発表してほしかったですね笑

死んでもボーナスがあるというルールだったので、あっても良かったかなと笑

そうすると、私のようなミステリーを終わりから読むヤツの対策になります笑

たまにやってしまうんですよね……ミステリーを逆から読むこと笑

 

とはいえがっつり読むわけではないので、何にも分からないんですが。

今回はやってないですよ!笑

 

最後までいったので、最初の応募した理由がそれぞれ誰の話なのか考えてみたんですが、分からないですね笑

 

23は安東さん、22は関水さん、21は須和名さんと結城くん。

26は岩井さん、24は大迫さん?

29は若菜さん? 25が釜瀬さん?

30は箱島さん? 28は真木さん、27は渕さんかねぇ。

 

30が箱島さんだと思ったのは、人物像として箱島さんには自信があってリーダー的存在で状況を面白がっているような人だったから。

29が若菜さんかと思ったのは十分な注意を払うことを怠ったってところからなんとなく。猪突猛進っぽい性格のようだったし、まるで心配していないような質問をしていた人なので。

28が真木さんなのは、正直よく分からなかったから笑

なんか死体を見慣れているみたいな描写があって、冷静に判断していたので、

こういう明らかにする系のことを考えていたのではないかと。

27は条件のいい短期雇いを必死に探していてとあり、お金に困っていた描写もあるので。

(ちなみにここの「こうだろうという自分の思い込みを読んだ」という言い方好きです笑)

26は異常さに気づいていたとあるし、酒を飲んでいたので笑

25はたぶん、人物像的に釜瀬さんかなと。

大きく出るところや、ちょっと考えが浅いところから。

24は金が必要だったとあるし、「やばい」という言葉が若者っぽいので笑

23は馬鹿共を出し抜いてやろうというところから。

22は何でもするつもりでというところから。

 

28は大迫さんかなとも思ったけれど、「友人」から持ち掛けられたとあったので……。

彼女の若菜さんがネットで見つけて応募したみたいなので、

友人から持ち掛けられたものではないかなぁと笑

 

いやぁ、考察って難しいですね!笑

もっと人物を掘り下げてくれればあるいは分かったかもしれない!!

それか私の読解力よ上がってくれ!!笑

 

それにしても、ミステリーってやっぱり良いですよね。

読み終わった後は興奮していて眠れません笑

こうして私はミステリーにinシテいく……

 

さぁみなさんもミステリーに入り込み、「淫してみる」のはいかがでしょうか笑