しあわせな頭の中

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映画【キングダム】ネタバレ感想 ~画面が美しい……これぞ神が与えし造形美~

原作あんまり知らないけど、キングダム好きなので観てきました!

 

~キングダムの前情報~

・キャスト把握

・漫画第1話は読んだことがある(うろ覚え

・王騎将軍は現れるだけで戦況を変えられる超カッコよくてすごい人

始皇帝の話

 

以上!笑

これ以上の知識はない笑

 

そんなわけではじまりはじまり……

 

幼少期からのスタートでした。

奴隷として連れてこられた主人公:信くんは王騎将軍を見て目を輝かせる……

その後、奴隷先輩の漂くんから

「奴隷から脱却するには剣しかない、強くなって将軍になるしかない!」

みたいな話を聞いて、目標:王騎将軍となりました。

 

少年漫画はまず目標をはっきりさせるところから始まりますからね!

物語展開としてもそういう見方で良いのかと視点がはっきりするのでありがたいです。

要領を得ない話を続けられたら置いてけぼりにされてしまいますしね。

特に映画は長く座っているわけですし、分かりやすいの◎です笑

 

それから共に稽古をして高め合い、強くなっていく信くんと漂くん。

 

最初はただ木の枝を振り回していただけなのに、

大きくなったらちゃんと剣をこさえていたの、成長が見られて良いですね。

分かりやすい引っ掛けを混ぜたけれど引っかからないというのも、

ちょうど少年と大人の間って感じがして良かったです。

 

この辺りの話は漫画で読んだので、ある程度なぞってくれていて助かりました笑

しかもヴィジュアルが完璧。

高嶋さん似合うー!笑

 

この時現れた訳アリっぽそうな昌文君さんは、漂くんをスカウトしに再びやってきます。

いやぁどうなるか知っている身としては複雑な気分ですが、

どうなると知っていても、それでも漂くんには行ってほしいと思いましたね笑

武勲を上げることしかないのなら、何とか努力して、チャンスを掴んでやるしかないです。

 

一日考えさせてほしいと言って、唯一無二の友及びライバルである信くんと話す時間を取る漂くんすごい。

漂くんが信くんに遠慮せず「行く」と言ったところはめちゃくちゃ格好良かった。

信くんも遠慮するなって言えるの、ホントすごい。

この二人の仲の良さが羨ましかったです。

お互いを認め合っていて、遠慮もない。

気の置けない仲ってこういうことですね。

裏表のないはっきりくっきりした関係性に好感を抱きます。

 

この時、信くんは「漂ってすごい」と純粋に思って、彼への尊敬を強めます。

そして自分も頑張らねば、とものすごい量の木を運んだり、稽古を続けたりして努力を続けます。

ものすごい量の木を運んでいるところを見ていた里典さんの顔がめっちゃ漫画顔で良かったww

 

それにしてもすごいなぁ信くん。

一人で頑張れるって本当にすごい。

いや、一人ではないのですが。

彼の中には先に運命に選ばれて出て行った漂くんがいるので。

身近に目標があるって、しかもそれが実際に話ができるくらいの近さの人って良いですねぇ。

 

信くんは最終的にめちゃくちゃ高く飛べるようになって石を割れるようになります笑

 

そうやって順調に強く成長していった信くん。

夜、寝ていると何かの気配に気付いて目を覚まします。

 

小屋の扉に近付いて行くと……

 

怪我をした漂くんが倒れ込んできました。

 

ふえぇ……。

 

信くんはびっくりしてめちゃめちゃ心配して声をかけます。

すると漂くんはしくじったということ、信くんには分からない話をいろいろとしてくれて、弱っていきます。

そして漂くんはしっかり事後処理を里典さんに伝えて、尚且つ信くんには自分の夢と国の未来を託して亡くなりました。

 

知ってたけど悲しい……。

でも二人が会えて話が出来て良かった。

 

信くんがこの後やってくる人たちに漂くんを触らせないとか言うのを聞いて、

漂くんは彼が変わっていないことに嬉しいと思ったのと同時、安心もしたでしょう。

安心してこの後を託せると思ったでしょう。

もしかしたら、息の詰まるような王宮での暮らしから解放された気分になったかもしれません。

 

ここまで頑張ってやってきた漂くんを褒めてあげたい。

きっと漂くんくらい頭が良ければ、その後この村がどうなるかくらい分かっていたと思うのですが、信くんに会いたかったんですね。

漂くん、頑張ったんだからさ……最後のワガママくらい、許してあげて……。

 

漂くんからここへ行けと指示を受けた信くんは走ります。

 

足が速い!笑

タッタカタッタカ走っていく姿にビックリしましたw

山崎賢人くんすごいです笑

 

道中、その辺の輩に襲われますが、あっと言う間に熨して去って行く信くん強い笑

そして無駄な殺生をしないところ、良いですね。

この時現れたフクロウくん、可愛いと不気味が良い感じに混ざっている笑

もうこの辺から私の前情報はないので新鮮に見られます笑

 

漂くんが指定した場所に着いたら、そこには漂くんソックリの人がいました。

 

めちゃくちゃ美しい!?!?!?

 

吉沢さん顔が美しすぎませんか???

本物の王族の方ですか???

神が与えた造形美ありがとう(合掌)

 

この美しい人は王様でした。

(これくらいは私にも前情報があるぞ)

訳が分からない信くんはどういうことか尋ねますが、応える前に敵襲来。

 

なんか強い殺し屋がやってきて、王様が応戦します。

その戦いの中で信くんは漂くんが王様の替え玉だったことを知り、憤慨します。

 

いやぁ、そうだよね。

大事な友達が腕を見込まれたんじゃなくて、ほとんど死ぬために選ばれたなんて知ったら怒りますよ。

良い子だなぁ信くんは。

 

そういう目に遭わせた王様のことも許せなければ、目の前の敵も見過ごせない信くんはとりあえず殺し屋と応戦します。

 

強い!

負けそうだったけど、王様の一言で集中することができるようになった信くんは殺し屋を追い込みます。

 

ここで的確に士気を与える言葉を言える王様さすが。

そして勝っちゃう信くんもさすがです。

 

しかしここで殺し屋が命乞いをする……

 

故郷に妻と子どもがいる。

自分が奴隷に落ちれば、ここで死ねば妻と子どもは一生奴隷のままだ。

見逃してほしい。

 

そんなようなことを言います。

 

これはもちろん、ホントかどうか分かりません。

嘘かもしれないし本当かもしれない。

そんな不確かなことだけれど、信くんは躊躇してとどめをさせないでいました。

 

すると!!

王様がざっくりいきました!!!

容赦ねぇ!!!

好き!!!笑

 

こういうところ、ホント王様っぽいというか、打算的というか、

冷酷にもみえるくらいの合理主義者ってところが良いですね。

王様って、人の上に立つ人間ってある程度こういう性格をしていないといけないと思います。

それから熱くなりやすい信くんとの対比も良いですね。

やっぱりこういう正反対の二人って良いです笑

 

ここで殺し屋を倒したは良いが、この後どうするのかという話に。

信くんはとりあえず王様についていくと、自分の村が焼かれているのを目にします。

許せない! と怒る信くん。

村を焼いたのは反乱を起こしたやつらだと知り、一応王様と利害が一致したので同行することになります。

 

そこへ現れたフクロウくん。

フクロウを脱ぐとめちゃくちゃ可愛い子でした!

貂くんですって! 男の子よ!!笑

どうやら山の民の末裔らしいです。

その子が抜け道を案内してくれるらしく、二人は貂くんについて洞窟みたいなところを進んでいきます。

 

そこで王様は事のあらましを説明します。(確か)

話を聞いた信くんはそんな恐ろしいことに漂くんが巻き込まれたことに怒ります。

しかしそこで王様は言うのです。

「死んだのは弱かっただけだ」と。(うろ覚え)

 

いやぁ、分かる。

分かるよ。

そうなんですよね。

まぁホント、こういう悲惨なことが起こらなければ良いのですが、そうは言えない世の中で。

いつ死ぬか分からない戦場に足を踏み入れたのだから、しょうがないんですよ。

信くんもちょっと確かにって思ったんでしょうね。

それでも許せないって思う信くんの気持ちも分かります。

 

この時、王宮では弟くんが怒っていました。

 

うわぁ……本郷くんすげぇ悪い顔しとるやんけ……似合う笑

けっこう儚げな印象の役者さんだったんですが、こういう表情が出来るのってすごいですねぇ。

いかにも偏った考え方をする、トップに立ってはいけない温室育ちのお坊ちゃまって感じの弟くん。

いかにもって感じの上役、竭氏さんがいるのも良いですね笑

 

弟くんはここで、兄の首もなければその部下である昌文君の首もないって怒ります。

するとそこへ現れたのは……

 

王騎将軍!!!

めちゃデカいしカッコイイ!!!

 

王騎将軍は第一線から退いて隠居していたらしいんですが、なんか出てきちゃったみたいです。

そんな王騎将軍には手土産がありました。

 

昌文君の首。

 

顔はへちゃけてて誰か分からないんですが、王騎様は昌文君の首だと言います。

弟くんの部下である肆氏さんは誰か分からんぞみたいなことを言いますが、

弟くんは良いだろうと言って王騎様を認めます。

 

何が欲しいのかと問うたら、王騎様は昌文君の領土が欲しいと言います。

ここで弟くんはそれを認め、昌文君が持っていた領土は王騎様のものとなりました。

 

いやぁ、すごいですね王騎様。

首が本物か分からないけれど、大将軍ということもあって誰も口出しできない上に、確かめられないので要求をのまざるを得ない。

賢い人だ……。

 

王騎様が去った後、弟くん側の人たちは再び王様へ刺客を放つことにします。

洞窟のようなところを抜けた王様御一行は、竹林でその新しい刺客に会います。

この時、貂くんのことを王様が庇った気がする! 気の所為かな笑

 

毒矢を使い、両手に斧を持っているそいつはすばしっこくて苦戦します。

信くんは何とか持ち前のバカぢからで何とか刺客を倒しますが、

毒矢を食らってしまって倒れてしまいます。

 

暗転……

 

からの漂くんの弾ける笑顔!!!笑

 

いや、目を覚ました信くんが王様の顔に漂くんの顔を重ねたっていう話なんですが笑

いかんせん王様&漂くんの顔がめちゃめちゃに良いので笑

不意打ちでした笑

 

どうやら倒れた信くんを王様がおぶってくれ、昌文君との待ち合わせ場所に連れてきてくれたみたいです。

ちなみに解毒は貂くんが。

貂くんにだけお礼を言うの、素直で可愛いですね笑

 

昌文君との待ち合わせ場所は、四百年前の王様と山の王が盟約を結び、その時に建てられた記念すべき場所だそうで。

四百年も経っているのに綺麗なまま保たれていました。

ここで別れた昌文君……と会うはずだったのですが……。

 

貂くんがもう一度薬を調合していると、物音が。

それに気付いた信くんが貂くんの口を手で塞ぎました。

 

うをえ!?!?

そういうことする!?!?

山崎賢人くんのドアップかっこいい!!!

橋本環奈ちゃんのもちもちほっぺかわいい!!!!

めっちゃ可愛い二人!!!

 

はい、すみません落ち着きます笑

 

王様も含め、辺りを数十名に囲まれていることに気づいた三人は身構えます。

 

そこへ、黒っぽい鎧を着た人たちが雪崩れ込んでくる!!!

 

はい、味方ーーーー!笑

昌文君生きていました!!

まぁ生きていると思っていましたがね笑

 

昌文君は髪も乱れており、最初に見た綺麗な格好ではないぐちゃぐちゃな風貌でふらふらとやってきました。

信くんが「おい、漂は死んだぞ」と話しかけても聞こえていないのか、無視。

そうしてたった一人の自分の王様、政くんの前まで来ます。

 

この、もう、自分の王様のことしか見えていないところ良いですね。

めちゃめちゃ部下に慕われている。

そして王様はどこまでも王様笑

こういう主従関係大好きです笑

 

どんちゃん宴会?のようなものが始まり、その後、何があったか詳しい話になりました。

 

この時、兵のみんなや武将さんが漂くんのことを語ってくれました。

王様、それからおとりで昌文君と漂くんの二手に分かれて逃げる途中。

昌文君と漂くん、それから兵のみんなの前に王騎将軍とその部下が姿を現したと。

その瞬間もうだめだと思ったが、

それまで身を潜めていた漂くんが指揮を執り、まさしく「将」として軍を率いたと。

そうして目を惹きつけるために、あの王騎様の軍から逃れて一人で消えて行ったと。

 

もうそんなん泣いてしまうよ!!!

すごすぎるよ漂くん!!!

このときの漂くんは紛れもなく将であり、そして王様でもあったのだろう。

 

それを聞いた信くん、目を輝かせて「やっぱり漂はすごい」って。

ホントそれな……。

 

これで信くんの目標する将の姿に漂くんが加わったわけですよ。

やばいよ。

死してなお士気を上げる漂くん。

死してなお信くんの目標であり続ける漂くん。

そして漂くんを目標にする信くん。

 

少年漫画だーーーー!

素晴らしい!!笑

 

この二人の関係、本当に良い。

どことなく似ている二人。

仲良しの好敵手。

正反対の性格でいがみ合いながらも高め合える好敵手も良いけど、こういう好敵手も良いね。

 

ちょっと前の、その目覚めた信くんが漂くんと王様を重ねるってところで(確か)、

黙っていると漂に見えるから話せって信くんが言うんだけど。

王様話すことなくて……そこで、漂くんのことを思い出して、

漂くんは信くんのことばっかり話してたって言うのね。

 

私、漂くんが頑張って帰って来た時に「めっちゃしゃべるなぁ。なかなか息絶えないので結構生命力強いのでは」って無粋にも思っていたんだけど、

これ聞いた後に考えてみたらさ。

信くんの前だからお喋りだったのかなって思って。

信くんといっぱいお話したかったのかなって思ったら悲しくなっちゃって文字打ちながら泣いてる笑

 

離れていても俺たちはずっと一緒っていうのが随所に表れていて本当に良い。

 

そして、良いと言えば、その回想シーンの王騎様格好良かった笑

 

昌文君の矛をめっちゃ避けるところ格好良かった。

あと逃げて行く漂くんを見た時の表情な。

彼なら漂くんが村にたどり着く前に殺せたと思うけど、その時、王騎様は漂くんの姿に何かを見出したんだろうな。

だからちょっと目を瞑ってあげたのかなって思った。

 

そんなこんなで、物語は中盤に。

これからどうするよって話になりました。

頼れるのは昌文君しかいない……というわけで、絶体絶命の大ピンチ。

数が足りなさすぎる。

相手は八万人……。

(まぁ貴族ばっかのお坊ちゃんばっかみたいですが)

しかもなんかキングコングみたいなやつおる。

弟くんが「平民大っ嫌い」と宣言するデモンストレーションで呼ばれたやつやばい。

どうやって勝つんや……

 

そいうところで昌文君が閃きます。

「王……」

「実は私もここへ来た時から考えていた」

 

うそやん……あんたらツーカーかよ……

 

というわけで、次にすることが決まりました。

このままでは負け戦……。

勝つためには兵を集めないと……。

力になってくれるのは……

 

山の民!!!

 

貂くんが山の民の末裔ってことでピンときたらしいですね、昌文君は。

 

山の民は食人種らしく、そして会ってみるとなんやよう分からん言語を使っていて……

たぶん知能は低いやろって思っていたらめちゃすごい都市が崖を削って出来ていました!!

 

やべぇな山の民。

 

王様、信くん、貂くん、昌文君に兵……みんな縛られて山の王のところへ連れていかれました。

そこで出会った王様は聞き取りにくい声の顔も分からない人で……。

 

四百年前の盟約を裏切られ、偏見から追いやられて山に戻ってきた。

その恨みは忘れない、協力できないという話に。

 

まぁあるあるですがね。

そうなるだろうな、という展開は現実味があります。

 

そこで王様は、偏見があるのは山の民たちも理解していたことだろう。

こうして住むところを分けていたら、偏見が無くなることもないし争いも無くならない。

だからこういうことを繰り返さないためにも中華を統一する必要がある。

五百年続いた戦乱の世がさらに荒れるかもしれないが、今後また五百年続くかもしれない戦乱の世を無くすために今血を流さなければならい。

私は今後五百年の平安のために今ここで血を流すことを選ぶ。

(うろ覚え)というようなことを言うわけですよ。

 

いやぁ素晴らしい王様だわ。

こういう人がいたから、中国が発展したのだろうなぁ。

日本もしかりですが、早いうちに統一しておいてよかったですよ。

こういうまだアホみたいに人を殺すだけの武器が大量にない時代に統一しておいて。

物もなければ人もいないから終止符が打ちやすい。

武器も人も溢れかえった今、それが行われなくて良かったです。

 

それに感銘を受けた山の王はもう一度盟約を結ぶことにして面を取りました。

 

ひゃーーーー!!

めっちゃんこ綺麗!!

女の人!!

女王!! 長澤まさみ!!! 美しい!!!

 

だから姿隠して声もおかしかったのねと納得しました笑

 

そういえばこの時、なんか見せしめに殺されかけた信くん、咄嗟に剣を持った人の足を払ってその剣で縄を切って瞬く間に剣を奪っていたのめちゃめちゃ格好良かったですね。

キングダム、個々の戦いが格好良い!

 

再び盟約を結んだ王様一行と山の王一行は、作戦を考え進軍します。

 

今は八千(くらいだったと思う)しか動かせないけど、合わせれば十万を越える兵がいるという山の民。

実は第三勢力のことを考えて兵を補強したい新体制弟くん側は、その十万を越える山の民の助けが欲しいはずだと推論します。

そこで、山の民に紛れて王都に入り、果ては王宮まで行って弟くんを負かしてやろうってことになりました。

 

目論見は上手く行き、まんまと王宮に入り込んだ王様や信くんたちは、

弟くんの首を取るグループと正面突破の囮のグループに分かれます。

 

首取りグループは信くん、貂くん、壁さん、山の民と部下何名か。

囮グループは目立つ王様と昌文君、山の王、山の民と部下何名か。

 

首取りグループは王様の教えてくれた秘密の通路を通って弟くんのところへ急ぎます。

 

すると!!

なんかめっちゃ悪い顔した左慈さんって人が待ち伏せしていました!

左慈さんは強いことを見せつけるとすぐにいなくなっちゃうんですが、

あのキングコングみたいなやつが出て来た!!

 

やべぇぇぇ。

 

でも山の民が頑張ってくれて、とどめを信くんがさして事なきを得ました。

ところどころ構えが漂くんみたいになっているの良いですね。

 

そうしてやっとたどり着いた!

と思ったら今度は左慈さんが出て来て……。

 

左慈さんめちゃつよ……

勝てない……

 

でも信くんは諦めず、夢を馬鹿にした左慈さんへの怒りを爆発させ、「そんなことねぇよなぁ! 漂!」みたいなことを言って全身に力を入れて跳躍。

 

この時、傷からブツッて血が飛んでてめちゃくちゃ良かった。

ホント、個々の戦いが良い。

 

跳躍した信くんは、鍛練で石を割った時のように左慈さんにとどめを刺して倒しました。

 

うわ~~。

こうしてちょいちょい修行の成果出してくるのにくいね笑

 

竭氏さんも貂くんの毒矢で亡くなり、残すは弟くん……

というところで、弟くんは逃げて正面から進んでいた王様のところへ行きます。

 

そこで王様はもうへとへとで満身創痍のはずなのに、「兄弟喧嘩」だと言って弟くんに一騎打ちを申し出ます。

案の定めっちゃ弱いので弟くんは負けて、王様にぶん殴られまくるという笑

清々したわ笑

 

王様は反乱を起こした者たちにも慈悲深い心で、投降するなら命は保証すると言ってくれます。

 

そこへ現れたのが!!!!

王騎様!!

 

めっちゃでけぇしかっこいい!!!

 

王騎様は、「戦は中でするものではなく、外でするものです」と言います。(うろ覚え)

そして王様の考えが王騎様の水準を越えられなければ、この鉾が黙っていないと矛を見せつけます。

ここで王様は彼の王、山の王に言った時のようなことを言って、王騎様も納得させるのでした。

 

それでも納得できなかった弟くん側の武官、魏興さんや部下が向かっていきますが、

王騎様が矛を一振りするとなぎ倒されてしまいました。

 

めちゃめちゃ強いな王騎様!?

一振りで圧倒的な力を見せつけた!

 

そんな王騎様に信くんは自分のことを覚えておくように宣言します。

王騎様は面白そうな顔をして去る……。

 

そして、信くんは王様に「一つ一つ武勲を上げていく」とこれからやることを宣言するのでした。

 

一方、王様は……。

今回のことは自分の力がなかったからだと反省しており、

さらに王騎様の掌の上で転がされていたことを自覚していました。

 

王騎様が昌文君の領土を取り上げたせいで、昌文君の家族や部下たちは死なずに済んだらしく。

また、この王宮での戦いもほとんど民に被害がなかったのは、王騎様が察して兵を固めて守ってくれていたからだそうで。

 

いや、王騎様めちゃめちゃ格好良いな!?!?!?!?

すごいな王騎様。

好きになっちゃったよ笑

 

とにかく格好良い人たちがいっぱい、シーンがいっぱいの映画でした!!

そして、みんなドアップに耐え得る美男美女ってどういうことなの?笑

 

どのシーンになっても顔がいいってどういうこと……

神さまってすごい……

 

何部作かに分かれているそうなので、次作が出来たら観に行きます笑

 

待ってくれ……8000文字ってお前……

通りで疲れてくるわけだ笑

最後の方疲れてめっちゃすっとばしている笑

 

これじゃ語り足りないくらいには良かったので、まだ観ていない人はお早めに笑

映画【ゴジラ キングオブモンスターズ】ネタバレ感想 ~ゴジラとモスラが愛されている~

モスラが出ると聞いて観に行ってきました!

モスラ好き!

 

何処が好きなのかというと、まず見た目がもふもふしていて可愛いところ。

それから破壊の限りを尽くすわけでもなくて、基本的にはあまり害がない。

鱗粉はちょっと喉と鼻にきそうかなというくらい笑

 

あと今回の映画には出てきませんでしたが、妖精のような女の人二人が一緒にいるのも良い。

その二人が歌う歌がまた好きなんですよね~。

 

まぁ今回の映画の主役はゴジラですからね。

モスラあんまり出てこないんですが。

 

冒頭はゴジラが暴れてたくさんの犠牲が出たという話から始まります。

裏のテーマは「家族愛」でしょうか。

表のテーマは「地球は誰のものなのか」かな。

 

めちゃくちゃ酷いことになってしまった街は、実際にこんな大きな生き物がいたらこういう風になるんだなというのがリアルに分かって絶望が大きかった。

 

こんなんもうどうしたらええんや……

 

解決策は共生するか殺すかのどちらかです。

主人公家族は息子を亡くし、

巨大生物を研究している機関にいる(いた)父と母は、

父:ゴジラを許せない

母:息子のためにも上手くコントロールして共生を望む

と対立した形になり、母と娘、父に二分されてしまいます。

 

正直どっちの気持ちも分かる。

誰だって大切な人が死んでしまったら恨む。

根っからの研究者としては殺したくない。

そもそも生き物は地球という狭い惑星の中で共生せざるを得ない。

しかも倒せるかどうか分からない。

それならコントロールして共生していくのが妥当。

 

もし選挙があったら、私は共生の道を選びます笑

 

勝とうとするなんて傲慢すぎるし、人間たちの力を過信しすぎている。

私たちは文明というものを築き上げ、大変興味深い生活を送ってはいるが、それが進化と呼べるものであるのかどうかは疑問だ。

世界中に人間は分布しているとはいえ、数なら虫に適わないし、生活場所だって陸と海で段違いだ。

これで地球を我が物だと言うのは無理がある。

 

というわけで、共生を選んだ母を応援しながら観ていました笑

しかもモスラ好きなのでモスラの味方な私は、目覚めたばかりのモスラに武器を向ける連中を観ながら

 

「やめろ~~! モスラは攻撃的な生き物じゃないんだ~!! やめてくれ~!」

 

と心の中で叫んでいました笑

モスラが傷つけられることに耐えられない……。

モスラが何したって言うんだよ……目覚めただけなのによ……。

 

そこんところやはり母や娘は分かっていて、注意を促します。

しかし聞かず……。

どうにかしなくちゃ! という場面で出て来たのが ぽふんぽふん という音の鳴る機械でした。

 

なるほど、これでコントロールするってことね!

 

しかしまぁお約束で、コントロールしきれるかどうか分からないとかいう話になるわけです。

しかもお約束で、怪獣をコントロールしようとしている人たちに母と娘は人質に取られるっていうね!

母は実はこの組織と繋がっているというね!!

 

分かりやすくて良い!!!

 

だってこの映画の主役はあくまでゴジラ!!!(あとモスラ<違う

人間なんてエキストラでしかないし、ただの賑やかし&説明要員ですよ!!!笑

無駄なところで頭使いたくないんですごい良い!!

 

そんなこんなでこの組織は機械を使って怪獣たちを目覚めさせていく……

んですが、最初になんでキングギドラ目覚めさせてしまったん???

 

キングギドラはダメだよ!! なんたってモスラが時空を越えてまで頑張って倒した相手なんだから!!

 

しかしキングギドラ格好良かった笑

 

三つ首の竜だもんなぁ……ずるいよ……細長いとまたスタイリッシュに見えるしね。

ゴジラはずんぐりしてるから可愛いフォルムだし。

 

CGなだけあって、頭がそれぞれ脳がありますって感じで別行動していて良かったです。

めちゃ真ん中の奴に怒られまくっとったな、左の頭笑

そんなところが可愛かったです笑

 

それからミサイルが羽で跳弾したところね。

硬すぎ!!笑

しかも電気吐くからね~。

空も手なずけるしね~~。

 

最強やんけ。

 

こんなん勝たれへん……どないするん……

 

というところでゴジラ登場!!!

めっちゃカッコイイ!!!

 

ゴジラの青く光る背がカッコイイ!!

短めの手でぶん殴りにいくゴジラさんさすがっす笑

 

あのコントロールする機械の所為もあってここでは決着がつかず、キングギドラ移動。

ゴジラも移動。

人間は人質になっている親子を助けるために移動。

 

すると火山の中からラドン登場!!

 

火の鳥カッコイイ!

火口っぽい炎のビジュアル良いです。

ラドンが飛んだだけで街が崩れていった描写は、「ラドンでさえ災害やん倒せへんやん!」とビックリさせられました。

こんなんホントに無理やで……。

ラドンに追撃されている間は死ぬ~~やばい~~とハラハラしましたね。

空中戦だったということもあって臨場感半端なかったです。

 

ラドンをどうにかするためにやってきたキングギドラにぶつけるという策を取った人間。

ラドンキングギドラが衝突している間にゴジラもやってきて、再びゴジラVSキングギドラ開戦!!

 

ほっとしている間がない笑

カッコイイ場面ばっかり笑

 

戦う二匹を見ていた人間は、半径3km(だったと思う)以内の生き物を全て殺すというミサイル?を発射させて二匹とも殺そうとします。

 

二匹の戦いに人間風情が横やり入れるんじゃねぇよ!!!

 

と思えども、まぁ展開としては良いですね。

一回くらいゴジラピンチになっておかないといけないんで笑

 

ドンッと落ちてきたミサイル。

海に浮かぶ魚たち……。

 

しかし、キングギドラはピンピンしています。

なんたってこのキングギドラゴジラがむしりとった首がまた再生しますからね!

(再生のお手伝いしていた真ん中の首可愛かった)

 

でもゴジラはそのまま生体反応が薄くなり……ついには反応を感知することができなくなってしまいました……。

 

生きてるって知ってる……けど、やっぱりちょっと悲しいし、

現場の人間たちはホンマに死んだと思ったでしょうね……。

教授が父に「嬉しいだろう」みたいな感じのことを言ったけど、答えられなかった父。

まぁ、そうだよね……答えられないよね。

教授はずっとゴジラを尊重していて素敵だわ。

 

さて。

宿敵がいなくなったため、キングギドラの天下となってしまいました!!!

 

吼えるキングギドラ、格好良かったけどな。

でもキングギドラには渡せないよ~!!

 

キングギドラは他の様々な怪獣を呼び起こし、各地で暴れさせて地球の創りかえをします。

どうやらキングギドラ、地球の法則に当てはまらないので、宇宙生物のようです。

宇宙から飛来したやつが地球の王になっちゃったんだって!!

なんてこった! 偽物の王だ!!

というわけで、本物の王、ゴジラに何とかしてもらおう!! と核爆弾を用意してゴジラを探しに行きます。

 

なんて都合の良い……。

 

人間らしいです。

というか生き物らしい?

生き物は自分の都合で動くものですからね。

 

一方、母。

当初の予定としてはあったものの、安全に怪獣たちを呼び起こしてコントロールするはずだったのに予定が大きく狂ってしまった母。

組織のリーダーにどうにかしなきゃいけないという話を しますが無視され、ななななんと娘ちゃんが勝手に実行することに!!

 

おい!!

管理体制がザルすぎるぞ!笑

 

でもいいんです。

主人公はゴジラなんだから笑

 

その主人公ゴジラは生きているのか……。

みんなが絶望している時、嵐の空が割れて光が差し、めっちゃくちゃ美しいモスラが登場しました!!

 

モスラ美しいー!!

光りすぎて見えないけど!!

神ってこういうことなのかな!? 後光が激しすぎてやっぱ人間って見られないのかな!?!?

 

モスラの声にゴジラが反応したため、ゴジラが生きていることが分かりました。

おぅモスラ……あんたゴジラと仲良かったんかい笑

 

さて、ゴジラが生きていることが分かり、チームは探索に向かいます。

するとゴジラアトランティスみたいな海底都市の一角にある放射線量が多いところで休養していました。

 

死んだわけじゃなくて良かった!!

 

こうして長生きしているんだなという解説になるほどとなりました。

放っておけば回復するだろうという話ですが、もしかしたら何年も眠り続けるかもしれないので早く回復してもらわなくてはならないということに。

しかしアトランティスに来るまでの間に衝突したので、爆弾を発射できないそう。(確か)

タイマーを仕掛けて爆発すれば良いが、タイマーを仕掛けに行った人は帰ってこられない。

誰かが命を犠牲にするしかない……。

 

そんな状況で、教授が名乗りを上げました。

 

ゴジラを回復させるその大役に日本人の教授が選ばれているのが良いね!!

志願したんだけどね!!

 

教授が一人で核爆弾を持っていって、タイマーを仕掛けて。

そして寝そべるゴジラの顔に手を置きながら「さらばだ、友よ」と言って爆発した瞬間……

泣くかとおもった……。

 

これって、ホント、死にたくはないのだけれど、ホントに嬉しいというか、感無量だったと思いますよね。

教授はゴジラを研究していたんですから。

ゴジラのために死ねるのなら……。

しかも最後にゴジラを触ることが出来て。

人生を捧げた相手のために死んで、しかもそれが地球を救うことになるって、

研究者としてはこの上ない名誉ですよね。

さらに言うなら、このアトランティスには古代文明みたいなものが残っていて、ゴジラを人々が崇めているような壁画が残されています。

 

ゴジラは地球の王……神様だったんだという古の情報を得て、死ぬんです。

ほとんどゴジラの全貌を明らかにして死ねて良かったです。

(死んでほしくないですがね)

こうして死んでしまうのも日本人っぽいなと思ってしまいましたが。

 

残されたチームの人たちが海上で「成功したのか……」と待っていると……

 

ゴジラのテーマが!!!

 

そしてゴジラ登場!!!

 

ひょー!!!

これぞまさしくゴジラー!!!

ゴジラは死なない!!!!

 

さぁ地球を奪還しに行きましょう!!笑

 

シーンが変わって教授の他にもう一人頑張っていた、娘ちゃん。

 

娘ちゃんはあのコントロールする機械を持ち出してキングギドラをおびき寄せることに成功しました。

 

しかしキングギドラにめちゃくちゃ襲われて絶体絶命……

 

だが、娘ちゃんを助けるために母と父が駆け付ける!

 

冒頭と同じように子どもを探して叫ぶ親の声。

いやぁ被せてきますね。

というかこういう惨事の時って、子どもの鳴き声だったり、こういう大人が子どもを必死に探している描写って絶望感が伝わってきやすいですよね。

自分でどうにかする術をあまりもたない子どもが犠牲になるって、ホントに可哀想。

 

ゴジラがどうやら12分で爆発するらしいので、

人間たちはそれまでに娘を探して逃げないといけないそうで。

親はなんとか、かつてのお家に帰っていた娘を見つけ出します。

親子が抱き合っている姿は泣けますね……。

 

人間が人間だけのことを考えて、人を探している間。

ゴジラVSキングギドラは続いています!

 

ゴジラが来た時、ゴジラのテーマがまたかかった!(確か)

やだもうゴジラかっこいーー!!

背中がビカビカ光っているの、ホント良いですね!!笑

 

光線を発射するところもカッコイイ。

 

でもキングギドラ強くて全然倒れない……。

 

そこへ!

モスラ登場!!

 

糸でキングギドラの首二本をビルにくっつけます。

 

よっしゃやったれモスラ―!

というところでラドン登場。

モスラVSラドン開幕!!

 

いやぁダメだよモスラはあんまり強くないからね~。

しかも虫だから簡単に燃えちゃうんだよね……。

案の定、モスラは燃やされてしまいます。

それでもラドンを鋭い手で刺して相討ちを狙いました。

 

そして、倒れたゴジラの上に舞い降り(めちゃくちゃきれい)、

最後の力を振り絞ってキングギドラに向かっていきます。

 

しかし、キングギドラの放った光線によって死んでしまいました……。

 

泣いた……。

モスラ……。

 

 

もう人間は逃げないといけないのですが、モスラもやられてゴジラキングギドラにやられそうで大ピンチ。

再生しますからねキングギドラ……強い……。

 

キングギドラを倒すという利害の一致により、親子はぶっこわれたあの怪獣をコントロールする機械を直して再起動させます。

 

その機械を置いてヘリで逃げる……はずだったんですが、母は機械を抱えて陽動に出ます。

ヘリの中で叫び、母の元へ行こうとする娘を止める父……。

 

母のところへ行けよ父!!!

アヴェンジャーズなら行くぞ!!笑

 

これがヒーローと普通の人との違いでしょう。

普通の人なんて、こんなもんですよね。

 

母は機械を車に乗せて離れていきます。

それを追いかけるキングギドラ……。

 

もうダメだ!!!

というところで、

 

爆発ゴジラ登場!!!!!

 

それまで青い光を放っていた姿が、爆発した火山みたいな見た目になりました!!

 

そして周りを次々に溶かしていく!!!

 

え、何それめちゃくちゃかっこいいいいいい!!!!

 

バーサクしたゴジラは当たりを溶かしながらキングギドラに襲い掛かり、

キングギドラも溶かします!!

 

ひょーーーー!!!!!

 

最後、キングギドラの真ん中の首を咥えて、光線!!!

 

わーーーーーー!!

かっっっっこいいいいい!!!

 

無事、キングギドラを倒すことに成功し、ゴジラは地球の王の座を奪還しました。

そこへ何匹かの巨大生物が集まって来て、ゴジラに首を垂れました。

(ライオンキングか)

 

キングギドラにはそういう描写なかったじゃないの……

あんたら地球の王はゴジラって分かってんじゃん……

 

しかしラドンは何だ? 長いものに巻かれるスタイル笑

 

ゴジラが吼えて、この物語は幕を閉じました。

 

 

いやぁ良かったな~~~。

めちゃくちゃ格好良かった!!

いろいろなところから「ゴジラ好きです」ってのが伝わって来て本当に良かった!

モスラも愛されていた笑

もう一回観ても良い笑

 

こんな全然特撮じゃねぇ金と英智とファンの力で殴ったゴジラ観せられたら……

次回も観るってなるやんねぇ!笑

というかゴジラに魅せられた気持ちが分かる……。

こんな怖いけどカッコイイ生き物が実際にいたら、恐怖なのか興奮なのか分からないドキドキでいてもたってもいられなくなるよ笑

 

素晴らしかった。

 

エピローグにて、次回を匂わせるような終わり方だったので次作があるなら観に行きます笑

まだ今作を観ていない人がいらっしゃったら是非観に行ってみてくださいね~。

【死神の精度】 伊坂幸太郎先生 ネタバレ有 ~80パーセントくらいだろうか~

 

昔読んだことのある本を読み直しています笑

 

以前はずっと内容覚えていられたのに、最近はもうだめですね……歳かな……

まぁ何度も読めば良いだけの話ですがね。

 

というわけで、初めに目についた「死神の精度」読みました。

高校生くらいの時に図書館で借りて読んだ気がします。

読書好きなわりにあまり読まないの良くないですね……ガツガツ読んでいきたい笑

 

初めにこの本を選んだのは、短編集のような構成になっていて働いていて時間が十分に取れなくても読みやすいかなと思ったからです。

思った通り、一区切りつく分読みやすかったのですが、

いかんせん読むのが遅いので忘れていくわ全然読み終わらないわ笑

 

やっと読み終わったので忘れないうちに感想を書こうと思った次第です。

 

さて。

様々な雰囲気を楽しめる「死神の精度」。

このお話はキレイにまとまった話かと言われれば、そうではないような気がします。

 

主人公の死神には分からないことが多かったり、そして物語の展開もその後どうなったのか詳しく描かれていなかったり。

統一感はあるけれど、全て完結しているわけではない。

そこがまた良いんですけどね。

むしろその察しろ! 想像しろ! というところが、読み手のことを考えている作品だなぁと思います。

 

物語は受け取る人次第で変わります。

それが正しいのです。

ただ、受け取る側は慢心したり争ったりしてはいけないってだけですね笑

いろいろな考えを受け入れられる器を磨いていきましょう。

 

主人公が人ではなく死神だから、表現が独特で面白かったです。

死んだ牛の発言は面白かったです笑

そして良い意味で非人道的というか、空気が読めない。

サイコパス

死神に使えるのかサイコパスって言葉笑

死にゆく人に自分の思いついたことを話してどう思うか聞くって、人間じゃねぇ。

いや、人間じゃないんですけれども笑

そういう、人なら「おかしい」と思えるところも、死神だからしょうがないって許せてしまいます。

 

それが上手いと思いました笑

 

人ならおかしいと思えるところが死神だからおかしくないので、読んでいてストレスがない

 

物語に触れていると、主人公の考え方だったり好敵手の考え方だったりに引っ掛かりを覚えたりすることがあると思います。

あまりにも受け入れられなかったらそのまま読まなくなることもあるでしょう。

ですが、これは主人公が死神だからそうならない。

結局「人間じゃないから仕方ない」で片付けられて、客観的に見られるんです。

良い意味で主人公=自分に投影できない。

だからこそちょっと人というものを馬鹿にしているような表現や、

変わった物の見方を思う存分入れられる。

 

すごいですね~。

しかもこの死神、ほとんど否定しないんですよね。

しかも決めつけもしない。

死神だから人間の考えることや行動には「ぴんとこない」「判断がつかない」などの言葉を使って、読者に判断をぶん投げているんですよね。

読者は好き勝手考えられるので自分の考えを否定されることもなく、

作者の考え方を押し付けられるわけでもない。

だから読みやすい。

 

自分と感覚が大きくかけ離れた主人公というものはなかなか受け入れられないことも多いと思いますが、ここまでくるともう感覚が違い過ぎて面白いものを観察している気分です笑

 

しかしこの死神、妙に人間臭いところもある。

そこにちょっと共感も出来るので読者と物語が乖離しすぎることもないんですよね。

 

結局先延ばしにする魂もあるのですが、

それが自分本位に思えてならない。

お前歌聞きたかっただけやろ?? 感が否めない笑

まぁ、彼女は不幸せの連続だったからこれから良いことあるよって意味でもあったのかもしれませんが。

私は歌が聞きたかったから説を通します笑

 

さらにこの死神、よくポカをやらかすんですよね~。

完璧じゃない。

そして最後の最後にルールが覆る笑

100パーセントじゃなくて、80パーセントくらいの精度なんじゃないかな、この死神って思いました笑

 

ただホントに精度は高いですね。

情に流されて判断を見誤るようなことがないので。

それでいいと思います。

管理するってそういうことですよね笑

 

最後のお話はお~この人か~となるお話で、各物語が串刺しにされていて良かったです。

出て来ると思っていたけど、出て来てくれて嬉しかったです!笑

ちょこちょこ物語が全部「死神」の物語として繋がっているということが分かりやすい伏線がいくつもあって良かったです。

伏線バリバリの話、大好きなので笑

 

またこういう伏線張ってあるお話読みたいな~と思いつつ。

今回はここまでで。

【来世は他人がいい】3巻 小西明日翔先生 ネタバレ感想 ~強い女大好き~

毎月5冊以上は確実に読んでいるのにブログに反映されないってどういうことなの……

(怠慢

書く癖つけたいので、読んだその日に書くようにしよう笑

 

 

では早速ネタバレ感想に移ります!

例のごとく、脈絡がないのでもう少し流れるように書きたいけど無理だった!笑

 

講談社 アフタヌーンKC 来世は他人がいい 3巻

ぞっとする終わり方だった2巻ですが、

3巻の始まりは日常会話からだったので一安心でした笑

 

私の推し翔真くん登場!

 

こういう不思議系というか、ぼーっとしてる系の男子好きなんですよね笑

舌打ちして吉乃ちゃんに怒られているの可愛い笑

女の子が精神的優位に立っているのがめちゃくちゃ好みで、

主従関係とか大好きなんで吉乃ちゃんと翔真くんの関係性大好きです。

 

霧島くんも嫌いじゃないんだけどね!!

電車の中でさりげなく庇ってくれるところとか素敵ですよね。

こういうそつなくこなしてくるところ、とても良い笑

 

ただしめちゃめちゃ怖い笑

 

すぐ人を殺しそうな顔する~~

そこが好きなんだけど~~笑

 

明らかにこれ翔真くんに嫉妬してますよね?

うん、そうだよ嫉妬嫉妬。

これは嫉妬笑

 

クレイジーすぎて常識が全く通じないからホントに吉乃ちゃん大変だわ……。

頑張れ吉乃ちゃん。

 

霧島くんはだんだん人間になっているところなので、

初めての感情には疎いしよく分からないんだろうなぁ。

 

女性経験が豊富な霧島くん……

なのに吉乃ちゃんは初めての女……

すごく良い……

 

こういう、大事なことを初めて教えてくれる人って良いですよね。

初めてってやっぱ惚れる要素なんだなぁ……

あと、新しいことを教えてくれる系って強い。

 

しかも女が強い笑

吉乃ちゃんの台詞めちゃくちゃカッコイイ!

 

普通になろうか? の後の

お前 女の機嫌とるために 自分の生き方 曲げるんか

っていう吉乃ちゃんね!

すごくかっこよくて好き!!

中途半端に~の台詞も迫力あって大好き!!!

強い女好き!!!笑

 

いやぁやっぱゴクツマだよ吉乃ちゃん笑

吉乃ちゃんも普通じゃないからね笑

そこがいい笑

 

その台詞言われた後の霧島くんの「めちゃめちゃ好き」って顔可愛いね~。

きっと霧島くんにこんな顔させられるのって吉乃ちゃんだけなんだろうなぁ。

そう思うと愛しさが増す笑

 

女の子のために男の子が犠牲になる話が好きすぎるし、

そういう関係性が好きすぎるので、

11話の扉絵大好き笑

 

いくらでも犠牲になります! って感じの霧島くんに

普通に抱っこされている吉乃ちゃん。

可愛い。

海辺でこんな人たちがいたらガン見する笑

 

そしてなんと。

11話は病気の吉乃ちゃんを看病する霧島くんが見れる!!

 

重たい男霧島くん流石すぎる笑

最初っから最後までずっとこれでいてほしい笑

やっぱ極端な性格って良いな……

そうだよこれこれー!!! ってなって面白い。

期待を裏切らないどころか上を行ってくれるから好き。

メ゛ェ~って鳴いてる吉乃ちゃんも可愛かったし笑

 

しかしこれはやはり何かあるんだな……。

大阪でデカいことがあって危ないから吉乃ちゃん東京来てる?

もしそうだとして、それ吉乃ちゃんが知ったらきっと首突っ込むだろうからなぁ。

危ないもんね……。

上手くやってね霧島くん……笑

 

そして漸く椿ちゃん来ました~!!

出て来るの待ってた!!

可愛い女子だ!!

 

しかしやはりヤクザの血が入っているからか、

めちゃくちゃゴクツマ笑

というか、かまえよ霧島くん笑

女の子の誘いを断らないそういうとこ好きだけど笑

 

でも腎臓無事だったんだね……

勿体ないと思っていたので良かった良かった。

椿ちゃん、吉乃ちゃんのこと大好きなのにそういうシビアなとこあるの良い。

吉乃ちゃんも椿ちゃんも自分の考えを持っていて、

意思を貫いているところが良い。

流されないところ好き。

 

椿ちゃんの

 

吉乃ちゃんのこと整形させてでもいい

 

って台詞。

まじで本気だってのが分かりやすくて良い台詞だぁ。

大好きな吉乃ちゃんの顔を犠牲にしてでも吉乃ちゃんを守ってくれるって、

本当に吉乃ちゃんの中身に惚れてるんだなと。

 

吉乃ちゃんも椿ちゃんもお互いのことを信頼しているのに

妙にシビアで現実をみているところが良い。

依存というより本当に心からの信頼って感じ。

 

そういう重たい話してるところに送られてきた写真、ぐっじょぶ笑

 

めちゃくちゃ吉乃ちゃん可愛い笑

私だったら三回保存するよ笑

 

しかし……

霧島くんは執着なのか好きなのかどっちなんだろうな……

執着だったら厄介ってのは、

生粋のヤクザの女である吉乃ちゃんへの執着が厄介ってこと?

ある種の憧れみたいなものが、憎しみみたいなものに変わってしまうとかそういうことなのだろうか。

難しいね~。

 

霧島くん、惚れる要素はたくさんあるのに信用できなさ過ぎるよな笑

また新しい女出て来たし……

大阪……どうなっちまうんだ……笑

 

それにしても男! って顔してる捕食者の霧島くんイケメンよな。

ずるい笑

 

最後の布袋さんがパパやってる番外編可愛い笑

次回も見たい笑

 

4巻は冬……

きっとあっと言う間に訪れることでしょう笑

気長に待ちます!!!

5月第3週土日 高田まつり ~狭い町中を進む曳やま~

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三基の曳やま

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猩々(しょうじょう)やま

豪華な「やま」……

いつ見てもかっこよくて綺麗です。

 

さて。

今回は江戸時代から続く岐阜県養老町高田の愛宕(あたご)神社の春季例祭、高田まつりの魅力をご紹介します。

 

目玉は三基の曳やま!

冒頭の写真のように、高田まつりでは三基の豪華な曳やまが出ます。

夜になると以下のように提灯の灯りがつき、また違った美しさがあります。

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夜の曳やま

商店街の端から端までを行き来する三基のやまは、

焼けてしまったものを復元したり傷みを修復したりして町民たちが守り続けてきた歴史そのものです。

子どもたちも毎年このやまに乗ってお囃子をすることを楽しみにしていて、

まつりが近くなるとお囃子の練習をします。

 

このお囃子がまたとても素晴らしい!

竜笛に小太鼓、大太鼓を奏でるのは主に子どもたちです。(あくまで主にです)

お囃子はやまが動いている間はずっと演奏していなくてはならないので、

結構きついです笑

疲れて演奏をやめると大人たちが「やめるなー!」って怒るし……

おっと天の声が……笑

こんな裏事情は知らなくても良いのですが、

裏事情を知っているとちょっと面白いのがこのお囃子。

 

実はやまによって曲が違うんです!

通りすぎるのを見ているだけだとなかなか気付きにくいかもしれませんが、

全然違うんです。

でも、その中には似ているものもあって……

なんとその似ている曲は隣町の曲を耳コピ&アレンジして自分たちのものにしちゃった……らしいという歴史があったりします笑

この曲をその町のやまが隣に来てる時にやると大人が怒るんですよね

天の声は無視してください笑

それからお囃子についての裏事情をもう一つ。

 

楽譜がない!

いや、どこか探せばあるはずなんですがね。

子どもたちは大人が演奏しているのを耳で聞いて目で見て覚えるんです。

伝統技術の継承かいって感じですね笑

 

三基のやまはこのように伝統あるお囃子を奏でながら進み、

途中で何度か、からくり人形や神楽獅子を奉芸します。

昔の言葉で何て言っているのか分からないのですが、なかなか面白いです。

獅子に頭を噛まれたりしますよ笑

是非全ての奉芸を見てもらいたいです。

 

やまそのものやお囃子、奉芸など見どころをいくつか紹介しましたが……

私が最も面白いと思うのは、曳やまを引くところです!

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狭い町中を進む曳やま

見てください!

こんなにも狭いんです笑

屋台がぶつかります笑

なので、高田まつりではこんな面白いものが見られます。

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ビフォー

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アフター

屋台の屋根が上がるんです!笑

町中は狭く、通常の下がっている屋根だとやまがぶつかってしまいます。

よってやまが近付いてくるとこうして屋根をあげて、そこをやまが通っていきます。

上げてもらってもギリギリなんですがね笑

通れるのか~!? とハラハラドキドキして見ることが出来ますよ笑

 

それからもう一つ。

方向転換、進路換えの仕方が面白い!

このやま、足(くるま)の部分と上部が切り離されているので、

上の部分だけ回るんです!

くるっと。

それから、上手く引くことが出来れば良いのですが、

やむを得ず誤った方向に進んでしまった時は強引にやまを押して進路を変えます。

めちゃくちゃ強引です笑

やまは軋むし、提灯はぐわんぐわん動くし、すごい音は鳴るし、

中の人間たちは倒れるしで良いことないです笑

けど、見る分には面白いです!

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曳やまが通った後の道路

写真のように道路がゴリゴリ削られるくらいの激しさ笑

やまを操る人たちの掛け声「えいさー!! えいさー!!」も激しい笑

 

最後に。

実はこんなこともやってます……

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養老町消防団はしご乗り

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ちょっと一服カフェスペース&ギャラリー

がんばってるんですよ笑

 

見目麗しく、耳で聞くのも面白い、魅力あふれる高田まつり。

今回紹介した中で少しでも心動かされることがあれば、

来年の高田まつりに御参加を!笑

(2020年も5月の第3週土日にやります)

 

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提灯と曳やま